清浄剤

清浄剤の機能、効果について

清浄剤は主に空気清浄機（アフターストレーナー）の中に充填されており濾過剤(フィルター)としての役割があります。まず、コンプレッサーから吐出される高圧空気は、以下の理由から油水分や不純物また臭気を伴います。

圧縮工程中に潤滑オイルが霧状となる
高温、高圧環境下でまれに潤滑オイルから不純物(炭化生成物)や分解生成物(CO、CO2)が発生
圧縮後、冷却された空気の中に含まれる水蒸気が凝縮され水滴(ドレン)となる

清浄剤は、これらの油水分、オイルミスト、臭気を分離、吸収除去し、きれいな空気を送り出します。

清浄剤の種類

活性炭素: 当社でお客様に一番選ばれている活性炭素。コスト安でありながら、油水分、オイルミスト、臭気の吸着に優れ、空気中の塵埃や雑菌類の除去性も備えています。また粒の耐久性に優れているため、長期間ご使用いただけます。
活性アルミナ: 活性アルミナは水酸化アルミニウムを原料として特殊な方法で固結成形したもの。コストは活性炭素と比べ高価ですが、主に油分の吸着に優れています。ゼオライト系よりも強度が高いため、コンプレッサー等の風圧を伴う場所でも安定した吸着機能を発揮します。
合成ゼオライト: ゼオライトは、結晶性アルミノケイ酸塩の総称であり、これを工業的に合成したのが合成ゼオライトです。コストは清浄剤3種の中で最も高価ですが、主に水分の吸着に優れています。活性アルミナと比べると高温環境でも大きな吸着容量を発揮します。乾燥空気(ガス)を必要とする場合は最も有効な清浄剤です。

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清浄剤の選び方

用途に合わせた清浄剤をご選定いただくことで、ランニングコストの削減や、クリーンな空気及びガスの利用が可能となります。また、当社の空気清浄機（アフターストレーナー）は通常2本まで増設できます。そのため、１本目と2本目に別の清浄剤を充填するお客様や、1本の清浄機に複数の清浄剤を充填するお客様もいらっしゃいます。

活性炭素: 脱臭能力に優れ、空気を主としたほとんどのガス清浄に利用されます。(ダイビング用、救助呼吸器用、呼吸器用空気に使われています。)
活性アルミナ: オイルミスト除去を主とした場合に利用されます。(精密機械用等に使われています。)
合成ゼオライト: 水分除去を必要とするガスに利用されています。（大気圧・露点マイナス50℃クラスのガスが提供できます。）